子供の自主性や自立性を引き出すユニークな授業で話題の小学高教師による、自分のベストを引き出す方法論。「承認欲求」「自己認識」「ストレス」「目標設定」という4つのテーマについて、求められる考え方を紹介しています。
■承認欲求は成長のための鍵
褒められたい、認められたいという承認欲求は、決して満たされない。承認欲求が「以前よりも満たされる」ということはあっても、その短い充足の瞬間がずっと維持することはイメージしづらい。そう考えると、承認欲求を満たす道のりは山登りと似ている。山を登った達成感は、長く定着するわけではなく、次の山への憧れを生む。だから、100%の達成感の定着を求めて山を登るのは無茶な話。
しかし、そういう自分たちだからこそ「成長」ができる。承認欲求によって、人が今の自分とは違う力を身につけて、より高い別のステージへ行くための意欲の一種と捉えれば、ポジティブな感じがある。
山登りでは、ちょっと振り返ってみると、結構登ってきたことに気づく。この「振り返り」が大切である。振り返ってみると、自分でもそれなりにはできていたことに気づく。成功体験と言ってもいい。
承認欲求は満たされない。しかし、承認欲求の満足を求めて努力することは成長の鍵となる。
承認欲求を満たすために、大事なのは「誰から、どこまで満たされたいのか」を考えることである。ただやみくもに誰でもいいから満たされたいというのでは、思い通りに満たされない。
著者 沼田 晶弘
1975年生まれ。東京学芸大学附属世田谷小学校 教諭 大学卒業後、アメリカ・インディアナ州立ボールステイト大学大学院で学び、インディアナ州マンシー市名誉市民賞を受賞。スポーツ経営学の修士を修了後、同大学職員などを経て、2006年から現職。 児童の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が読売新聞「教育ルネッサンス」に取り上げられて話題になり、近年では、日本テレビ『news zero』やフジテレビ『ノンストップ! 』で特集をされる。 教育関係のイベント企画を多数実施するほか、企業向けにやる気・意欲を引き出す声かけや、リーダーシップ、コーチング、信頼関係構築などの講演も精力的に行っている。学校図書生活科教科書著者を務める。
帯 プロ野球監督 原 辰徳 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
大人になった「キミ」へ | p.2 | 2分 | |
Theme 1. 承認欲求 | p.13 | 34分 | |
Theme 2. 自己認識 | p.83 | 30分 | |
Theme 3. ストレス | p.145 | 20分 | |
Theme 4. 目標設定 | p.187 | 25分 | |
Theme 5. one and only | p.239 | 16分 |
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