出版社ディスカヴァー・トゥエンティワンの創業社長が、仕事や人生を楽しむための考え方を紹介している一冊。キャリアの作り方、ミッションの見つけ方など、視点を転換させることが書かれています。
■キャリアプランの問題
キャリアプランを立てること自体は悪いことではない。転職するにせよ、しないにせよ、人生の転機でいちいちゼロベースから再出発するよりは、それまでやってきたことが生きる形で、次につなげていけた方がいい。
問題は、この先、どういう技能が重宝されるのかが、よくわからないことだ。ここ10年のインターネットとAI技術の発展を見れば、これまでの延長線上で、将来に備えることが無意味だとわかる。そんな状況下で、今、立てたキャリアプランは、いつまで有効なのか。しかも、今立てているプランは、今の自分に見えている世界をベースにしたもの。キャリアプランの最大の問題は、自分の可能性を、今の自分に限定してしまうことである。
キャリアプランを立てるなら、選択肢を狭めるものではなく、広げるものにすること。そして、つくったら、何度もつくり直す。
人生のほとんどを占める仕事の時間、どうせやるなら楽しんでやった方がいい。
楽しいかどうかを決定するのは、起こっていることではなく、それをどう捉えるかであり、その人の選択である。同じことをしていても、笑顔でしている人もいれば、仏頂面を崩さない人もいる。
楽しいことがあるから楽しめるのではなく、何でも楽しむと決めているから楽しめるのだ。すなわち、楽しむのも能力である。それも、練習と視点の転換によって身に着けることの能力である。
視点を変える方法は、次の3つ。
①もともと先入観のない領域のことを行う
②前提を疑う
③逆張り・反発・反骨
著者 干場 弓子
ディスカヴァー・トゥエンティワン 取締役社長 一般社団法人日本書籍出版協会理事 International Publishers Association(IPA)理事 日本オーディオブック協議会理事 ビジネス書大賞主宰 世界文化社『家庭画報』編集部等を経て、1985年ディスカヴァー・トゥエンティワン設立に参画。以来、取締役社長として、経営全般に携わり、書店との直取引で業界随一の出版社に育て上げた。 2011年には『超訳 ニーチェの言葉』が同社初の100万部を突破。自ら編集者としても、勝間和代氏他多くのビジネス系著者を発掘、さまざまなシリーズを立ち上げてきたほか、グローバル展開にも積極的に取り組み、日本書籍出版協会国際委員会副委員長として、フランクフルト、ロンドンなどの国際ブックフェアへの出展を他出版社にも働きかけるなど、世界の出版界における日本コンテンツのプレゼンスの向上に努めている。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊ダイヤモンド 2019年 11/23号 [雑誌] (自動車 最終決断) リブロプラス 商品部 昼間 匠 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 3分 | |
CHAPTER1 働く人を惑わす10の言葉1 キャリアプラン | p.19 | 13分 | |
CHAPTER2 働く人を惑わす10の言葉2 効率 | p.49 | 9分 | |
CHAPTER3 働く人を惑わす10の言葉3 好きを仕事にする | p.69 | 20分 | |
CHAPTER4 働く人を惑わす10の言葉4 夢をかなえる | p.113 | 14分 | |
CHAPTER5 働く人を惑わす10の言葉5 ロールモデル | p.145 | 7分 | |
CHAPTER6 働く人を惑わす10の言葉6 ワークライフバランス | p.161 | 12分 | |
CHAPTER7 働く人を惑わす10の言葉7 嫌われてはいけない | p.189 | 5分 | |
CHAPTER8 働く人を惑わす10の言葉8 リーダーシップ | p.201 | 5分 | |
CHAPTER9 働く人を惑わす10の言葉9 自己責任 | p.213 | 8分 | |
CHAPTER10 働く人を惑わす10の言葉10 自己成長 | p.231 | 11分 | |
おまけ 視点を変える 明日を変える | p.255 | 8分 | |
おわりに | p.274 | 2分 |