過去の延長線上ではない変容やイノベーションを人や組織に起こすための原理と実践の手法を明示したU理論の解説書。
■リーダーシップの神髄
リーダーシップの神髄は、盲点に気づき、直面している状況の必要に応じて、我々の行動の起点である内面の場を転換させることである。我々の盲点、つまり我々の意識と行動を生み出している源のレベルに気づかなければならない。その源のレベルがリーダーシップ、学習、聞き方の質に根本的な影響を与える。
今日のリーダーシップの問題は、ほとんどの人がリーダーシップとは個人で成り立っていると考えていることだ。しかし、リーダーシップを、システムが未来を共に感じ取り、共に作り上げる能力と捉えると、すべてのリーダーシップは分散して存在することに気づく。あらゆる人を巻き込む必要がある。
■形は意識に従う
U理論は個人、グループ、組織が、その最高の未来の可能性を感じ取り、実現するにはどうすれば良いかに焦点を当てる。社会システムにおける結果の質は、そのシステムの中の人々の行動を生じさせている意識に左右される。
U理論は個人、グループ、組織が、その最高の未来の可能性を感じ取り、実現するにはどうすれば良いかに焦点を当てる。社会システムにおける結果の質は、そのシステムの中の人々の行動を生じさせている意識に左右される。
U理論のプロセスは次の通りである。
①ダウンローディング
②観る
③感じ取る
④プレゼンシング
⑤結晶化する
⑥プロトタイピング
⑦実践する
著者 C・オットー・シャーマー
マサチューセッツ工科大学 上級講師 清華大学 客員教授 u.lab 共同創設者 ベストセラーとなった著書『U理論』と『出現する未来』で、出現する未来から学ぶという「プレゼンシング」の概念を紹介した。 『出現する未来から導く』はマインドフルネスのビジネス、社会、自己への応用に焦点を当てている。中国とインドネシアでセクター横断型イノベーションのためのMIT IDEAS プログラムの座長を務めるほか、MIT×u.lab を通して185 カ国の75,000 人に変革を導くリーダーシップのための学習を提供している。 2015 年にMIT ジェイミソン教育功労賞を受賞。
帯 エグゼクティブ・アドバイザー フレデリック・ラルー |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.16 | 10分 | |
第1章 盲点 | p.33 | 12分 | |
第2章 U理論――形は意識に従う | p.51 | 15分 | |
第3章 社会進化のマトリックス | p.73 | 23分 | |
第4章 針の穴 | p.107 | 17分 | |
第5章 一つのプロセス、五つの動き | p.131 | 55分 | |
第6章 社会のオペレーティング・システムをアップグレードする | p.211 | 15分 | |
第7章 原点に戻る | p.233 | 8分 |
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