今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2019/12/26更新

突き抜けるデザインマネジメント

356分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な
アマゾン詳細ページへ

デザインマネジメントの役割

①検知
企業の歴史、文化、環境把握、社会情勢や外部環境との関連性などの考察を経て、根本的な課題がどこにあるのかを探り当て、解決すべき問題点を洗い出す。

②破壊
課題解決に向けた最適なコンセプトを発案するために、固定概念を覆しながら対象となる課題を捉え直す。さらに既存の環境を生かしながら、必要に応じて新たな環境整備も行い、課題解決が革新的なシナリオとなるように描きあげる。

③創造
革新的シナリオに具体性を与える。今までにない視点で創出された切り口を具現化することは、発明に相当する。画期的な発明の対象はモノの場合もあれば、方法や仕組みの場合もある。

④一貫
①②③を常に統合して捉え、最適解を導き出す。デザインの思考は右脳と左脳のハイブリッドによって、レスポンシブかつアジャイルに情報を処理する。しかも要素を分解し、点を線につなげることや面で捉えながら、常に全体をシステムとして俯瞰して情報処理を行う。

Whyから始めよ

デザインをする上で大切なことは「なぜ?」を自分自身に問いかけ続けることだ。常に好奇心、探究心、向上心を持って、「なぜ?」を突き詰めることで、物事の本質を捉えることができるからだ。既成概念だと思われているようなことにも、あえて疑問符を投げかける姿勢が必要である。

多くの日本人はテーマやコンセプトをしっかり定めずに、「まず何をするか?」「どうやって実現するか?」ばかり考えがちである。特に自分の担当する事業や前例にとらわれて、自分のテリトリー内で方法論ばかりを探してしまう。その時に「なぜ」の視点を持ってさえいれば、外界の変化や状況をより多く知り、自分が越境しなければ事をなし得ないということに気づくはずだ。

優れたデザイナーになるための素質とスキル

①レスポンシブ
デザイナーの最大の武器は「バイアスにとらわれず実行できる」ところにある。しかもレスポンシブ(好反応)かつアジャイル(俊敏)に動く。デザイナーは、実行と失敗をクイックに繰り返す中で、日々、知見と判断能力を常に高め、どうやれば実現可能なのかを直感的に設計して、見通しを立てることができる。

②カルチャー
デザイナーは文化や歴史、テクノロジーのトレンドに高い関心を持っている。そのためライフスタイルの変化からくるユーザーの潜在欲求を、自分ごととして捉える感度に優れている。

③コミュニケーション
活躍範囲を広げるために、他者との対話を重んじコラボレーションする。共創のためのコミュニケーション能力に長けていて、コミュニティーから創発される可能性を大切にしている。

④自律性
自分ですべての物事を生み出したり、プロデュースしたりするスキルが高いので自律した人が多い。