外国人と仕事をする時には、日本人と同じ考え方では通用しない。異文化を理解するための基本から、国ごとの文化の特徴や気をつけるべきことを紹介している一冊。グローバルで仕事をする時に必須となるコミュニケーションノウハウを簡潔に学ぶことができます。
■異文化理解で最も大切なこと
異なる国同士の人々がコミュニケーションをとったり、共同で何かをなし遂げようとする時、互いの考え方や価値観の違いに直面して困惑したり、トラブルに巻き込まれたり、物事がうまく運ばなかったりするすることが往々に起こる。
各国とも様々な歴史的・宗教的・民族的・文化的背景を持っており、背景が違う以上、考え方や価値観が異なる。それを乗り越えるのが「異文化理解」の目的である。
異文化を理解する時、重要なのはどんなに相手の考え方や価値観が自分と違っていたとしても、その優劣を論じるのではなく、違いを率直に認めることである。
異文化の中で働くためには、外国語を学ぶことも大切だが、それよりも大切なのがコミュニケーションノウハウである。いくら外国語を勉強しても、その言葉を話す人々の考え方や価値観を理解しなければ、トラブルを引き起こす可能性がある。
著者 齋藤 隆次
1955年生まれ。異文化人材マネジメント・コンサルタント パイオニア・インダストリアルコンポネンツインク元CEO ヴァレオ ジャパン元社長 大学卒業後、パイオニアに入社。40歳でアメリカ・ロサンゼルスに赴任し、北米事業全体を担当。メキシコ新工場設立プロジェクトのマネジメントにも携わる。44歳のとき、現地子会社パイオニア・インダストリアルコンポネンツインクのCEOに就任、経営合理化に辣腕を振るい、黒字化を果たす。 帰国後ヘッドハンティングを受け、フランス系大手自動車部品メーカー・ヴァレオの日本国内事業部長に就任。ドイツ・フランス・日本の文化のはざまで会社再生に取り組む。50歳でアジア統括部長に、57歳で日本法人社長に就任。パリにあるヴァレオ本社リエゾンコミュニティメンバー(全世界9万人の社員のトップ30人)に唯一の日本人として名を連ねる。在任中は世界市場における日系顧客からの受注を3倍に伸ばすなど、業績拡大に寄与する。 また、「和魂洋才」の考えの下、外国の経営システムや考え方の長所を取り入れつつ、和のコミュニケーションと融合させながら進めていく異文化人材マネジメントの手法を確立する。これまで日本国内外で接した外国人は20カ国以上、のべ5,000人以上に及ぶ。
帯 Yahoo!アカデミア学長 伊藤 羊一 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.2 | 3分 | |
序 章 日本の常識は世界の非常識!? 異文化理解の基本 | p.17 | 12分 | |
第1章 「フェア」がもっとも大事な価値観 アメリカ編 | p.41 | 19分 | |
第2章 「伝統」と「多様性」を重んじる ヨーロッパ編 | p.79 | 15分 | |
第3章 相手との「関係」がすべての基本 中国編 | p.109 | 21分 | |
第4章 やがて世界人口の3分の1を占める イスラム諸国編 | p.151 | 14分 | |
第5章 今や日本人にとって身近な存在に ベトナム編 | p.179 | 13分 | |
第6章 多様性こそが強さの源泉 アジア諸国編 | p.205 | 13分 | |
第7章 とにかく自己主張が強い インド編 | p.231 | 11分 | |
おわりに | p.252 | 2分 |
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