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2020/01/28更新

農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦 (文春新書)

138分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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新しい農業の可能性とは

高齢化が進み、就農人口が減り続ける農業において、既存の枠組みにとらわれず、新しい取り組みをする10人の事例を紹介している一冊。最新のテクノロジーに取り入れる事例など、これまでの農業のイメージを覆す内容が書かれています。


■衰退していく日本の農業
農業就業人口は2000年389万1000人から、2018年175万3000人と半減。この内65歳以上が120万人で、平均年齢は66.8歳。企業人なら定年退職している世代が主力選手として働いている。稼ぎも少なく、時給722円。97%弱の家族経営の農業生産者は、最低賃金以下の時給で働いている。

農業全体の産出額はピークだった1990年11.5兆円から2017年9.2兆円に減少。畜産だけは3.1兆円から3.3兆円に増加しているが、米、野菜、果実は6.8兆円から5兆円に落ち込んでいる。深刻なのは耕作放棄地で42.3万haにのぼり、これは滋賀県の面積に匹敵する。結果として、日本の食料自給率は37%で過去最低を記録した。

これに対して規制緩和による、農業の大規模化や企業参入が行われているが、活性化の起爆剤になるような効果は出ていない。企業参入は3030法人となっているが、農業は収穫まで時間がかかる上に、天候などの不確実要素が多いため、黒字化している企業は少ないと予想される。

超短要約

日本の農業の凋落に歯止めをかける鍵を握っているのは、従来の農業の常識に縛られない斬新な発想である。

著者 川内 イオ

1979年生まれ。稀人ハンター フリーライター 広告代理店勤務を経て、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年バルセロナに移住し、ライターをしながらラテンの生活に浸る。2010年に帰国、編集者としてビジネス誌編集部などで勤務後、2013年より再びフリーランスに。 現在は「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして全国を巡り、多数のメディアに寄稿。仕事と生き方の多様性を伝えることをライフワークとする。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
インターステラテクノロジズ創業者 堀江 貴文
帯2 帯2
一橋大学大学院教授 楠木 建

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 5分
第1章 イノベーターたちの登場 p.17 35分
第2章 生産・流通のシフトチェンジ p.81 27分
第3章 常識を超えるスーパー技術 p.131 39分
おわりに p.203 1分

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