48歳で日本IBMをリストラされた後に独立し、スタートアップ支援や地域再生、画家として活躍する著者が、人生の目的を見直すことを勧める一冊。
■自分と向き合うこと
どんな人でも、自分のあらゆる感情とつながることで、本当に自分が生きたい人生に導かれる。「自分の人生を生きる」とは、自分の本質(愛)を輝かせること。本質とは、何かをすること、何かを成すことではなく「在り方」である。
誰しも「自分の人生、これで本当にいいのか?」と問うことがある。けれど、すぐに多忙な日常に戻り、その問いを忘れる。ある程度は満足していると、その問いが浮かんでも、それ以上深掘りしない。
現状維持はとても楽しいわけではないが、楽である。自分と向き合うのは勇気のいることである。触れたくなくて、なかったことにした出来事とも、それにまつわる感情とも、結果、向き合わなくてはならない。それに向き合ったことで生まれる怒りや寂しさ、モヤモヤなんて感じたくないのだ。
自分の人生の目的とは「自分が倖せになること」だ。その方法は「自分の人生を生きること」に尽きる。そこに、万人共通の具体的な方法論や答えはない。「倖せとは何か」がそもそも、人によって考えが違うからだ。しかし、一人一人、自分にしかない道筋はある。魂の道筋だ。魂は目に見えないからこそ、体験し、感情を入り口に意識的に自分を見て、感覚的に捉えていくしかない。
自分のやりたいことを自分自身が許可し、誰が何と言おうと、自分がやりたいことをまっとうしてみる。そこには自分自身のパワーが必要だ。
やりたいか、やりたくないか。このとてもシンプルな決断が、歳を重ねるにつれて難しくなってくる。「だって」「どうせ」とか、そういうエゴの囁きを乗り越え、自分の本音に誠実に向き合った先にしか見えない世界がある。
著者 勝屋 久
1962年生まれ。アカツキ社外取締役 マクアケ社外取締役 大学卒業後、日本IBMにて25年間勤務。2000年、IBM Venture Capital Groupパートナー日本代表、経済産業省IPA未踏IT人材発掘・育成事業プロジェクトマネージャーなどを経て、2010年にリストラを期に独立。 2014年から本格的に画家としても活動開始。アカツキ社外取締役、クエステトラ社外取締役、ZEPPELIN社外取締役、マクアケ社外取締役、エーゼロ社外取締役、Hanoi Advanced Lab顧問、Sansan顧問、うむさんラボパートナー顧問、ウェルモ顧問、ビジネス・ブレークスルー大学客員教授、富山県立大学MOT非常勤講師、KATSUYA・学院共同創立者、総務省地域情報化アドバイザー、福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議理事/ビジネスプロデューサー、西粟倉村/厚真町ローカルベンチャースクールメンター、総務省NICT(情報通信機構)ICTメンタープラットフォームメンター、鯖江市NPO法人エル・コミュニティ理事など多様な顔を持つ。
帯 アカツキ代表取締役CEO 塩田 元規 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.2 | 3分 | |
序 章 人生を変えた体験 | p.17 | 4分 | |
第1章 僕が「プロフェッショナル コネクター」という職業をつくった理由 | p.25 | 10分 | |
第2章 「自分を生きる」とは自分の本音を知ること | p.45 | 22分 | |
第3章 すべては「自分とつながる」ことから始まる | p.87 | 28分 | |
第4章 パートナーシップを本気で考える | p.141 | 8分 | |
第5章 自分と向き合う勇気を持つ | p.157 | 10分 | |
第6章 価値が高まるハートフルネスな世界観 | p.177 | 21分 | |
終 章 人生の目的とはいったい何なのか? | p.217 | 8分 |
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