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2020/02/18更新

イスラム2.0: SNSが変えた1400年の宗教観 (河出新書)

  • 飯山陽
  • 発刊:2019年11月
  • 総ページ数:272P

207分

3P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

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イスラム教とは何か

なぜ、イスラム教徒によるテロがなくならないのか。あまり知られていないイスラム教の基本的な考えと、近年増え続けるイスラム原理主義の背景を紹介している一冊。


■イスラム教とは
イスラム教は『コーラン』などの啓示を絶対視し、啓示の解釈によって構築された規範体系を有する極めて論理的な宗教である。この宗教の根幹をなす啓示に立脚した学問・規範体系がイスラム法である。

イスラム教の想定する平和は、イスラム教が覇権を握ることによって確立される秩序の下でもたらされる平和のみである。イスラム教徒はイスラム法によって統治される秩序の確立を目指し、彼らが正義だと信じるジハードを実行するが、同じ価値を共有しない私たちにとっては、それはテロ以外の何物でもない。彼らの正義の基準は神であり、神の下した啓示である。イスラム教の論理では、その正義に服従するのが「正しいイスラム教徒」だと規定されている。

超短要約

「イスラム国」が世界制服のために行う暴力行為は、イスラム法においては神に命じられたジハードとして正統化されるが、現代の国際社会では到底容認されない。彼らの実践するイスラム法による統治も、イスラム法においては唯一正しい統治体制とされるが、それは間違いなくイスラム教という1つの宗教だけが絶対優位に立つ政体である。

イスラム的価値観と私たちの価値観は、それ自体が異なる。さらに重要なのは、両者の目指す目標が全く異なる。イスラム教が目標としているのは、イスラム教という唯一の価値だけが絶対優位に立つ世界の実現である。イスラム教徒以外の人間がそれに同意できるはずがない。

著者 飯山陽

1976年生まれ。イスラム思想研究者 アラビア語通訳 専門はイスラム思想研究。モロッコに留学、エジプトで四年間研究。 上智大学アジア文化研究所客員所員。

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三省堂書店有楽町店係長 岡崎 史子

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 5分
第一章 イスラム2.0時代の到来 p.19 26分
第二章ヨーロッパのイスラム化とリベラル・ジハード p.61 26分
第三章インドネシアにみるイスラム教への「覚醒」 p.103 19分
第四章イスラム・ポピュリズム p.135 16分
第五章イスラム教の「宗教改革」 p.161 17分
第六章もしも世界がイスラム教に征服されたら p.189 18分
第七章イスラム教徒と共生するために p.219 16分
あとがき p.245 2分

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