人口増加率や企業の開業率で全国1位の都市、福岡の取り組みを紹介している一冊。インバウンドなどに成功し、地方創生のモデルケースとして注目されている福岡の現状を知ることができます。
■最も勢いのある都市
福岡市の人口は毎年のように約1万人ずつ増加し、2019年159万人。前年比増加数は全国トップだった。福岡市民にとったアンケートでは、福岡市が好きという回答が96.6%、住みやすいという回答は95.4%。
また、福岡の開業率は7.5%で21大都市の中で1位だった。国家戦略特区に指定され、ビザ・法人税の緩和といった起業環境を整える規制緩和の結果、ベンチャーやスタートアップがここ数年で一気に増えている。年間の新規開業事業所数は、2006年約2200件から2016年約3200件に増えている。
税収は3000億円に達し、全国の政令指定都市で唯一、6年連続過去最高を更新。福岡市は今、日本国内で最も勢いのある都市である。
福岡に勢いがあるのは、福岡都市圏や産官学民が連携して取り組みを行なっているからである。
著者 石丸 修平
1979年生まれ。福岡地域戦略推進協議会(FDC)事務局長 経済産業省入省後、大臣官房政策評価広報課、中小企業庁長官官房参事官室等を経て、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)に参画。その後、福岡地域戦略推進協議会(FDC)に転じ、2015年4月より現職。 九州大学客員准教授。アビスパ福岡アドバイザリーボード(経営諮問委員会)委員長、Future Center Alliance Japan(FCAJ)理事、九州大学地域政策デザイナー養成講座エグゼクティブディレクター、九州経済連合会行財政委員会企画部会長等を歴任。中央省庁や地方自治体の委員など公職も多数務める。
帯 福岡市長 高島 宗一郎 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 3分 | |
序 章 なぜ福岡は注目されているのか | p.17 | 10分 | |
第1章 世界から人と企業が集まる理由 | p.35 | 20分 | |
第2章 なぜ福岡で「アイデア」は生まれるのか | p.71 | 18分 | |
第3章 未来の暮らしのアイデアを現実に | p.103 | 22分 | |
第4章 「連携」で九州がよみがえる | p.143 | 20分 | |
第5章 東京を越えて世界とつながる | p.179 | 13分 | |
終 章 世界への扉は福岡に | p.203 | 9分 | |
おわりに | p.220 | 2分 |