日本のM&Aの動向がまとまった本。日本におけるM&Aの現状と今後の業界再編の予想が紹介されています。
■M&Aは最高の協調戦略
M&Aの力で日本はもう一度世界のトップに立つことができる。M&Aは、最高の協調戦略だ。1人や1社では実現できないことを、協調することによって実現していくことがM&A思考だ。1社ではなし得なかった技術、経営、伝統を残し、次世代につないでいくことができる。後継者がいなくて廃業せざるを得ない企業を救うことができる。
中小企業は、専門分野において深い知識やセンスを持っているが、経営能力を持ち合わせていないがために、その力が広く世のため人のために活用されていないケースが多い。こういう企業は、いくらいい商品やサービスを提供していても、なかなか規模が大きくならない。M&Aによって、プロ経営者に経営され、かつ資金力も豊富な企業と融合すれば、大きく伸びる可能性がある。
M&Aは、最高の協調戦略である。
著者 渡部 恒郎
1983年生まれ。日本M&Aセンター 上席執行役員 業種特化事業部長 兼 業界再編部長 在学中に入社したベンチャー企業でNo.2となり、関連会社を設立し、取締役に就任。卒業後、日本M&Aセンター入社。2008年から2015年までの8年間で最優秀社員賞を3度受賞。100件を超えるM&Aを成約に導き、中堅・中小企業M&AのNo.1コンサルタントとしてM&A業界を牽引してきた。 業界再編M&Aの第一人者。業界再編部を立ち上げ、3年後、11名で売上29億円の部署に育て上げ、2019年には同社内で最大の部署となる。2017年同社最年少で執行役員就任、2018年に現職就任。 代表的な成約案件であるトータル・メディカルサービスとメディカルシステムネットワークのTOBは日本の株式市場で最大のプレミアムがついた(グループ内再編を除く)。
帯 FC今治 代表取締役会長 岡田 武史 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに これからの日本を変える「最高の協調戦略」 | p.3 | 3分 | |
第1章 再びナンバーワンになるために | p.13 | 31分 | |
第2章 スタートアップ大国日本の復活 | p.69 | 21分 | |
第3章 業界スペシャリストによるM&A動向 | p.107 | 88分 | |
おわりに | p.265 | 3分 |